IC-705+HL-50B スタンバイ回路とFT8設定の巻

 愛媛県内移動は,これまでIC-7000M,FT-450D(50W機)で運用していたが,この度,IC-705が仲間入りした。せっかくなので,FT-817NDで使っていた50WリニアのHL-50B(東京ハイパワー)を接続することにした。
 HL-50Bは,キャリコンのため頻繁にカチャカチャと送受信が切り替わるのが気になるので,スタンバイ回路を入れることにした。

 HL-50Bのアクセサリー端子のピンアサインでは,⑧のRemoteがアースに落ちると送信状態が続くようなので,これにIC-705のSEND/ALCジャックを接続することとした。安全のため,逆起電力吸収用ダイオードを入れたリレーを使いなさいと取説にある。リレーの電源は,⑤に13.8Vの+を,①にはHL-50BのGNDを当てた。リレー駆動用電源のマイナス側は,3.5mmプラグのGND端子に必ずつなぐようにと取説にある。IC-705のSENDが送信時にアースに落ちた時,リレーの③からHL-50BのRemoteがアースに落ちるはずである ^^; このあたり動作はあまり自信がないが,なんとかこれで,期待通り動いているので問題ないのであろう。頻繁な切り替えがなく,快適にCWの送信ができるようになった。

【FT8設定】
 FT-450Dの時も回り込みに散々苦しめられた。IC-705では,10W出力でも送信状態になりっぱなしになるではないか。これは,HL-50Bを使うともっとやっかいだろうということで,回り込み対策を行うことに。
 一口に回り込みといっても,送信時にパソコンのカーソルが固まって動かないが,送信が終わるとカーソルが動き始めるパターンがまず一つ。もう一つは,JTDXの送信状態が終わっても,IC-705のTXランプが点きっぱなしで送信状態が続くパターンがあるなど,症状や解決策が違うように思う。
 カーソルが固まるのは,パソコンへの回り込みだろうということで,今回初めて,USB-USBアイソレーターをAmazonで購入(2,355円)した。いろいろな方が,これを使って問題解決をされているようである。実際にUSBケーブルの途中に挿入してみると,確かにこれで,カーソルが固まって動かなくなる状態はなくなったように思う。
 送信状態が続くことについては,USBケーブルへパッチンコアをつけてみた。しかし,数を増やしても効果がほとんどない。USBケーブルは,シールド付きがよいらしいが,それを購入する前に,USBケーブルの長さを検討してみた。USBアイソレーターからIC-705までを15cmへ,パソコンまでを70cmほどにした。つまりほぼ半分の長さにして,パッチンコアをつけてみた。すると,今度は効果抜群である。シールド付きにしなくても,USBケーブルの長さを短くすることで回り込み対策に効果があるようだ。
 ただし,50Wのフルパワーだとリグの送信状態が続いて,受信状態に戻らなくなってしまう。まあ,いつも国内QSOのFT8は30W前後で運用しているので,フルパワーを出す必要はない。むしろ,最小限のパワーで運用することが大切である。ところで,例の7041問題は,どうなったのだろうか。。。引き続き,ローパワーで運用すればいいのかな。
 20W出力に調整してみた。IC-705の出力を35%に固定し,JTDXのTUNEで-12〜13dBでちょうど20Wくらいのようである。IC-705は,10WでFT8をフル運転すると,発熱の問題等があるらしい。なので,リグに負担をかけずに,HL-50Bによって,ある程度の出力で移動運用する方が,リグにやさしいであろう。

 JARDの保証認定を経て,無事,中国総通の審査も終了したので,晴れて実戦運用ができるようになった。愛媛県移動を待たずに,ローカルで実戦運用をしてから愛媛に持って行く方が,よいかもしれない。

 蛇足ではあるが,送信機系統図には,HL-50Bを常時接続した使い方をしないのであれば,アンテナを2系統記述してくださいとのことであった。

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