iCOM AH-730の設置とテスト運用

5月末に予約していたiCOMのオートアンテナチューナーAH-730が,本日到着した。入荷未定とのことであったが,1ヶ月も経たずにやってきた。わさびの収穫もちょうど一段落したところだったので,今日さっそく取り付けとテスト運用を試みた。

AH-730の売りは,7m以上のワイヤーで1.8から54MHzをカバーし,そのチューニング速度は2から3秒という優れものである。そこで,考えたのがRadix RDL-2000のエレメントを使ってみようということである。このエレメントは,全長5.3mで短縮コイルは入ってない。14MHz以上でエレメントの長さ調節をしてV型ダイポールとして使用していた。しかし,エレメント調整がめんどくさいので,なかなかマルチバンドに活躍していなかったが,このハイバンドがにぎやかなシーズンを逃してはならないと思い,AH-730を思い切って購入したわけである。とりあえず,1.9MHzと3.5MHzは,専用アンテナで対応しよう。

エレメントのベース部分がM6×40mmのボルト2本で固定できるのも魅力である。十分な強度があり,5.3mのアンテナを立てても全く問題なし。さて,アースの取り方がキモである。カウンターポイズを這わせるのも一つの手であるが,ボディアースでいけるだろうと予測して50cmほどの同軸の編み線で接続してみた。これで,十分なことが,今日のCWのテスト運用で実証できた。FT8の時の回り込みについては,今後の運用で試してみる必要がある。

テスト運用なので,それぞれのバンドで長時間の運用をせず,同調が瞬時に取れるかどうか,送受信に問題はないかを簡単に確かめた。RBN(リバース・ビーコン・ネットワーク)を見ながら自局の信号がスポットされているかどうかを確認し,国内でスポットされた場合は,339カスカスネットに書き込んでみた。21MHz以上は,チューニングには全く問題がなかったが,残念ながらオープンしなかった。エレメント長が5.3mであり,24MHzと50Mhzは,半波長とその整数倍に近いので同調できるか心配したが,問題なし。

面白かったのは,18Mhzで呼んで来られた局が,「14MHzへQSYしてくれ」と打ってこられたのがなんとかわかったので(汗),すぐにかわって交信。続いてもう1局呼んで来られた。で,すぐにまた18MHzへもどると,某局が待っていましたとばかり,コールしてくださる。瞬時にバンドが変われるのがこんなに楽なものかと改めて,AH-730のありがたみを感じた。18MHzにもどってその次に呼んできたのは,なんとアメリカからであった。しっかり飛んでいるようで嬉しかった!

AH-730は,運用時は,車外に仮置きなので,撤収時はアンテナ接続部分のチョウナットをはずし,車内へ収納。取説をみると運用時は,無線機とできるだけ離せと書いてあるので,これがベストであろう。

夏場のハイバンドオープンに簡単に対応できる設備で,今後の移動が楽しみである。何よりもどんな場所でもあまり目立たず,せまい駐車スペースで対応できるのがうれしい。

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